神世七代の最初に成った神。古事記では別天津神五柱に続いて現れ、独神として身を隠した。名は「国が永久に立つ」ことを意味する。
**日本書紀では位置が違う。**こちらでは天地開闢の最初に現れる神とされ、造化三神は本文に登場しない。同じ時代に編まれた二書が、世界の最初の神を別の柱にしている。
この食い違いは写し間違いではない。古事記は高天原の神から、日本書紀は国土の神から世界を始めている。**どちらを最初に置くかは、世界をどう捉えるかの表明である。**
当局が格の順序に古事記を採るのは、神統譜として整理されているのが古事記のほうだからであって、日本書紀の順が誤りだという意味ではない。
中世の吉田神道は、この柱を宇宙の根源神として最上位に据えた。近世の復古神道や、近代の新宗教にも重んじられ、天之御中主神と同じく**後から大きくなった神**である。
記紀の記述はわずか一行に近い。その一行に、後の千年がさまざまな意味を積み上げていった。
国土の恒常、根源。玉置神社(奈良)や城南宮(京都)などに祀られるほか、吉田神道の流れを汲む社に多い。
地に根ざしていた一本。太い根の一部が付いたままの棒、地面に長く横たわって形が土に馴染んだ木、動かせないほどではないが確かに重い一本。
当局はこの柱を、**その場所にあり続けたと感じられる棒**に降ろす。天之常立神が時間に耐える柱であるのに対し、この柱は場所に留まる柱である。同じ「常に立つ」でも、天と国では意味が違う。
※この節は当局による解釈であり、記紀の記述ではありません。
発行済みの鑑定書のうち、この柱が宿った割合。鑑定が増えるたびに変動する。表記のゆれは名寄せしたうえで合算している。
この柱を宿した公開中の鑑定書は、まだない。